目に見えない支え

亡くなった家族による見えない支え
これまでのセッションの中で、何度か「亡くなった家族がこの世界に介入し、
残された家族を支えている」という情景を見たことがあります。

たとえば、ある家庭では母親が子育てを放棄してしまい、子どもたちが孤立しかけていた時、
すでに亡くなった祖父が、叔母や叔父の心に静かに働きかけ、
無意識のうちに子どもたちを助けていた——そんな光景を感じたことがありました。

また別のご夫婦のケースでは、出会いから結婚に至る過程で、夫の亡き父がそっと背中を押し、
二人を結びつけたような流れを見たこともあります。
興味深いことに、そのご夫婦が後に大きな喧嘩をして離婚の危機に直面したとき、
義母(妻側の母)が「亡き父の気配」を強く感じて、丁寧に仲を取り持ったことで、
二人の関係が再び穏やかになったのです。

このように、亡くなった家族がさまざまな方法で現世の家族を見守り、
助けている姿を何度も見せてもらいました。
そう考えると、私たちは生と死を越えた大きな関係のグループの中で、
互いに助け合いながら生きているのだと感じます。

肉体を離れてもなお、私たちは影響し合い、支え合っている。
そのつながりの根底には、確かに「愛」があるのだと思います。

今から15年ほど前のことです。

当時、ある癌を患っていた男性がいました。
彼とは家族ぐるみで親しくお付き合いしており、
私のセッションを何度も受けてくださっていました。
彼は病だけでなく、心の奥深くに多くの葛藤を抱えていました。
セッションを重ねるごとに、まるで薄皮が一枚ずつ剥がれるように、
その心の傷が癒えていくのを感じていました。
彼の人生には、若い頃から深い悲しみがありました。
大きな事故に巻き込まれて一緒にいた人を亡くしたり、
弟さんを自死で失ったりと、幾重もの痛みを経験してこられたのです。

そんな彼がある時、「自分を見つめ直したい」と思い、内観のセミナーに参加しました。

そして初めて深い内観をしたその瞬間、押し込めていた激しい怒りが一気に込み上げ、
高熱を出し、その後まもなく血液の癌を発症したのだそうです。
話を聞いただけでも、その怒りの強さと深さが伝わってきました。

それから彼が亡くなるまでの間、私たちは何度もセッションを重ねました。
少しずつ彼は、自分の人生を受け入れ、許せるようになっていったのです。
今でも忘れられないのは、ある日の言葉です。
「千晶ちゃん、俺はね、マザーテレサが何をしたかったのか、やっとわかったんだよ。」
当時の私は、ただ「そうなんだね」とだけ答えました。
その後、彼は家族に見守られながら、静かに旅立っていきました。

それからしばらくして、私は自分自身を見つめ直すためにセッションを行いました。
すると、亡くなったばかりの彼が現れ、私にメッセージを伝えてくれたのです。
ここまでは、スピリチュアルな世界ではよくあることかもしれません。

けれど、そのセッションが終わった直後、まさに不思議なことが起こりました。
パソコンを開いた瞬間、画面に映し出されたのはなんと、
彼が生前に書いていたブログだったのです。
しかも、その内容は、まさにセッションで彼が伝えてきたメッセージと
同じようなことが綴られていました。
私は彼のホームページを見ていなかったし、開いていたはずのリンク先も別のものでした。
まるで偶然とは思えないその出来事に、私は深く驚き、セッションで受け取った言葉が
真実であったことを心から感じました。
あの世から、この現実の世界にまで作用を起こすことが、
どれほど大きなエネルギーを必要とするか——
そのことを思うと、あれは彼が最後に私へ贈ってくれた、
魂からのギフトだったのだと思います。

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