私がセッションを始めた当初、マスターから様々なことを教えていただきました。
その中の一つが「時間の概念」です。
言葉では理解しているつもりでも、現実ではどうしても過去、現在、未来が一方向に進んでいるように感じてしまいます。
しかし、セッションに入り全体と一体になると、この感覚が自然なこととして感じられるのです。
この当然の感覚を言葉に表すのは難しいのですが、あえて言うなら「境地」という言葉が最も近いかもしれません。
あるいは「次元」という表現も適しているかもしれません。瞑想をしている方なら、この「境地」を体験されたことがある方も多いでしょう。
すべてが繋がっているという「境地」が、確かに存在しているのです。
頭で考えているうちは、この「感じること」がなかなか難しいものです。
これまでのセッションでも、マスターから「感じてください」と何度も言われてきました。
私は、セッション中に過去、現在、未来を自由に行き来します。
セッション中ではそれが特別なことではなく、ごく自然なこととして感じられます。
もしこれが当然に感じられなければ、目の前のクライアントに対して見えているビジョンやメッセージを言葉にすることに躊躇してしまうでしょう。
時間もまた、この「境地」に存在しているのではないかと感じます。
以前、マスターから「今が変われば、過去も変わる」と教えられました。
実際にそのセッション後、クライアントの意識は大きく変化しました。
そのクライアントは、すでに亡くなったご両親に対して深い傷を抱えていました。
その無意識の傷が彼女の人生のあらゆる選択に影響を及ぼし、より困難な道を歩む原因となっていたのです。
セッション中、魂の存在となった彼女のご両親を呼び出しました。
ご両親は、自分たちが生前に憎み合っていたことが原因だと伝えてくれました。
そして、お互いに対する深い理解と愛を示してくださいました。
それを見たクライアントは、セッションを終えた後、帰宅してから仏壇で仲良くしているご両親を感じるようになったそうです。
マスターの言葉によれば、過去に憎しみ合っていた二人はもう存在しない。
「今」が変わったことで、過去も未来も変わったのです。
セッション中にいる未来は、「今」から見えてくる未来です。
だからこそ、未来は一つではなく、いくつも存在します。そして、過去もまた同じように、いくつも存在しているのです。
常に「今」がすべてです。
私たちは魂の成長のためにここにいて、常に「今」が進んでいます。
そう考えると、「過去」に意味があるのだろうか?という疑問が生まれます。
私が「過去」を見る意味は、「今」を理解し、「今」を生きるためだと思っています。
無意識のうちに「過去」に引きずられている人生を、「今」に戻すお手伝いができればと思っています。
ヒプノチャネリングのメッセージは、頭で考えるのではなく、「感じて」いただければ幸いです。